FUJITAKA 75周年記念モデル
シャムクロコダイル x 藍染
長い時間をかけ丁寧に行う鞣しの工程と、熟練した職人術を要する仕上げの工程によって完成されたシャムクロコダイルの革を、 「ジャパンブルー」として世界に知られ、国の無形文化財にも指定される阿波正藍染法で染色しています。
【阿波正藍染法】
阿波正藍染法とは、恵まれた風土と惜しみない手間と時間をかけ、 徳島県阿波地方の「藍」を使った伝統ある発酵建技法による染色です。 秋に紅色の小花を穂状につけるタデ科の一年草(高さ50~70cm)の葉や茎から染料を採ります。江戸時代には四国を中心に広く栽培されました。 葉や茎から成る腐葉土を熱湯、石灰、ブドウ糖、化成ソーダなどで藍を建てます。その後、2~3週間かけて発酵させた土色の液にクロコ革を漬け、阿波地方特有の冷たい井戸水の中で水中酸化させるという工程を、熟練した職人が何度も繰り返す内に藍色が染め上ります。 日本の伝統的な鞣し・藍染技術とクラシカルなクロコダイルが融合した製品は、優雅で知的な佇まいを持つ人に印象づけます。
クロコの凹凸は経年変化によって光沢が増し、藍染めは使えば使う程により奥行きの深い味わいのある色合いになる最高級の逸品です。
鞄のマチの膨らみを抑えた美しいシルエットは、型紙の段階から形状を立体的に設計。この独特な鞄のフォルムとマチの仕立ては日本でもトップクラスの職人が、ポストミシンと呼ばれる、底部から縦に棒状のアームが突き出た特殊なミシンを使い通常のミシンでは縫製が不可能な3次元的な立体縫製をすることで生まれます。
贅沢にシャムクロコダイルの革を使った外側に引けをとらないよう、ファスナーポケットの内部を含め内側にはキップ牛革を使用しています。部分的にシャムクロコダイルを使用し所有感を満たします。心材などを工夫する事で内側にも革を使っていながらも1060gと軽量に仕上げています。